エンジン式のフォークリフトにインチングペダルが付いている車両があります。名前は聞いたことあるけど、使い方がいまいち分からないという方もいるのではないでしょうか?
今回は、インチングペダルの役割についてご紹介します。
インチングペダルが付いている車両について
フォークリフトの動力は、軽油やガソリンなどで動くエンジン式と、バッテリーでモーターを動かすバッテリー式の二種類があります。
エンジン式の車両の中でもM/T車(マニュアル・クラッチ式)とA/T車(オートマ・トルコン式)とがあり、インチングペダルはA/T車(オートマ・トルコン式)に付いています。
インチングペダルの位置と使い方
2枚の画像は、エンジン式フォークリフトの運転席から見た画像です。
クラッチ式の車両は、右から①アクセル②ブレーキ③クラッチの順にペダルが配置されています。
トルコン式の車両は、右から①アクセル②ブレーキ③インチングペダルとなります。
インチングペダルは軽く踏むと半クラッチ状態となるので走行の動力を切断し、シフトレバーを戻さなくてもニュートラルと同じ状態になります。ペダルを奥まで踏み込むことでブレーキが一緒に踏み込まれて作動するのでフォークリフトが動く心配がありません。
エンジン式のフォークリフトは、アクセルを踏み込みエンジンの回転数を上げることで、ツメの昇降やティルトを傾斜させたりするときのスピードを上げることができます。
A/T車(オートマ・トルコン式)の場合、荷役作業のたびにシフトレバーをニュートラルにするよりも、インチングペダルを使用することによってブレーキを掛けつつ、エンジンとトルコンの力の伝達を分けることができるので効率的な作業を行うことが出来ます。
インチングペダルを使用する際の注意点
・インチングペダルに足を乗せたまま走行しないで下さい。
・インチングペダルを使用すると半クラッチ状態となり、エンジンブレーキが効かなくなります。
・インチングペダルを軽く踏み半クラッチ状態が続くとトルクコンバーターがオーバーヒートする恐れがあります。
・坂道を発信するときや坂道を下るなど車両を停止させるときは、ブレーキペダルを使用して下さい。
フォークリフトは、使用方法をしっかりと理解することで、とても便利で安全に作業をすることができます。今まで使い方を知らなかった、なんとなく使っていなかったという方は、この機会にインチングペダルを使用して頂ければと思います。
操作方法やフォークリフトのことでお困りのことがありましたら(株)リフトニーズまでお気軽にお問い合わせください。