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【事故事例】フォークリフトの転倒

フォークリフト リーチ式 転倒

フォークリフトの転倒事故が発生し対応する機会がありましたので、今回は事故事例をもとに原因と対策についてまとめましたので安全対策として共有していきたいと思います。

事故状況

フォークリフト 転倒 バッテリー

900kgバッテリー車リーチ式のフォークリフトをご利用ユーザー様から「フォークリフトが転倒した」との連絡を受けて対応でお伺いしました。画像の通りリーチ式のリフトが正面から転倒しバッテリー液も漏れ出している状況でした。幸いフォークリフトを運転されていた方は無傷で済みましたが、フォークリフトを起こして修理対応となりました。

転倒事故の原因

①最大荷重900kgに対して約1.0tの荷物を持ち上げてしまったことによる過積載

②過積載の状態でマストを上昇させたことで、重心位置が前方へ移動しバランスが崩れてしまった

まず、最大荷重900kgのフォークリフトは、JIS規格(日本工業規格)によって荷重中心が400mmと定められています。※「荷重中心」=ツメに載せた荷物の中心位置からツメの根元までの距離のことです。

1100×1100サイズパレットを使用される場合は、荷重中心が約500mmとなるため許容荷重は約750kgとなります。【詳しくはリフトラボ「フォークリフトの最大荷重とは?」をご覧ください。】

また、荷役作業時にフォークリフトの安定性を左右するのは重心の位置が重要です。フォークリフト技能講習の力学に関する講義内容でもありますが、物の安定は物体(荷物)の底面積の大小と重心の高低によって決まります。

重心の位置が高い場合(荷物を高くした場合)は、下記条件が加わることで左右に傾くか転倒する危険性が高まります。

1.走行中に左右へ急ハンドルを切った場合

2.片側の車輪が石などに乗り上げたり、溝などに落ち込んでバランスが崩れた場合

3.パンクなど片方のタイヤの空気が急に抜けた場合

4.極端に偏って積まれた荷物を運んだ場合

転倒事故を防ぐには?

①最大荷重および許容荷重をしっかりと守る

②荷物をフォークですくったらマストを降下させて重心を低い位置にしてから移動する

 

 

フォークリフトは、使用方法をしっかりと理解することで、とても便利で安全で効率的に作業をすることができます。フォークリフトのことでお困りのことがありましたら、(株)リフトニーズまでお気軽にお問い合わせください。

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